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ラクチ遺跡とシュスタニ遺跡の土器

 クスコからチチカカ湖へは車で1日がかりの移動である。途中ラクチ遺跡とシュスタニ遺跡を訪れた。

 私が生まれ変われ、もう1度人生をやれるなら、次は考古学をやりたい。それも大発見をするような学者でなく、市町村の遺跡発掘担当学芸員がふさわしい。毎日、毎日、ごくありふれた遺跡を発掘し、ごくありふれた土器を掘り出して、「こんなに宅地化して、遺跡を破壊して、いいのか」と一人お酒を飲んでクダを巻いている、そんな生活を送るのだ。
 実は一時期、それを志したことがあった。休みといえば、遺跡発掘にでかけ、最後には、発掘主任から「君、これ1軒まかすよ」と縄文時代の住居址の発掘を任されたことがある。

 ところが、意志が弱く、風に吹かれるまま、今こうしてケーナを作る生活になぜかなっている。

 前置きが長くなったが、そういうわけで、実は私は「土器かそうでないかの判別」が出来るのである。
 両遺跡を訪れた際、土器が落ちていないかと、遺跡見学そっちのけで地面ばかり見て歩いた。(といいつつ以下画像のように写真は撮るわけで、そんなふうにがんばるから、高山病にかかり、当然両遺跡でも頭がとても痛かった)

 知らない人が見たら、単なるドカンか、レンガと思うだろうが、私は結構発見することが出来た。

 ラクチ遺跡(インカ時代の神殿、穀物倉庫、住居跡といわれ、スペイン軍に徹底的に破壊された)では、高温で焼け、泡状の気泡が表面についた土器片を発見した。多分スペイン軍による、焼き打ちの痕跡だろう。

 シュスタニ遺跡では墨書土器(墨で書いたあとがある土器)のような黒い模様が入ったた土器片を見つけた。

 ※途中(以下続く)

インカ時代のラクチ遺跡
巨大な壁だけが残る
壁の上の屋根は構築物保護のための後世のもの
有名な遺跡(観光地)なのに日本的騒々しい・けばけばしい宣伝看板、おみやげ物店、喧騒極めるスピーカーから一方的に流れる「音楽」は一切無い。

静かである。
ゴミ一つ落ちていない。
右手は居住ゾーン、穀物倉庫群
神殿跡
標高3500メートルの遺跡に咲く「名も知らぬ花」

この遺跡は徹底的にスペイン軍によって破壊されたのだという

それを知ってか、一人静かに咲いている

静寂と哀しみのラクチ遺跡



シュスタニ遺跡

以下準備中

この稿平成19年3月22日記す(途中)

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