ラクチ遺跡とシュスタニ遺跡の土器 クスコからチチカカ湖へは車で1日がかりの移動である。途中ラクチ遺跡とシュスタニ遺跡を訪れた。 私が生まれ変われ、もう1度人生をやれるなら、次は考古学をやりたい。それも大発見をするような学者でなく、市町村の遺跡発掘担当学芸員がふさわしい。毎日、毎日、ごくありふれた遺跡を発掘し、ごくありふれた土器を掘り出して、「こんなに宅地化して、遺跡を破壊して、いいのか」と一人お酒を飲んでクダを巻いている、そんな生活を送るのだ。 実は一時期、それを志したことがあった。休みといえば、遺跡発掘にでかけ、最後には、発掘主任から「君、これ1軒まかすよ」と縄文時代の住居址の発掘を任されたことがある。 ところが、意志が弱く、風に吹かれるまま、今こうしてケーナを作る生活になぜかなっている。 前置きが長くなったが、そういうわけで、実は私は「土器かそうでないかの判別」が出来るのである。 両遺跡を訪れた際、土器が落ちていないかと、遺跡見学そっちのけで地面ばかり見て歩いた。(といいつつ以下画像のように写真は撮るわけで、そんなふうにがんばるから、高山病にかかり、当然両遺跡でも頭がとても痛かった) 知らない人が見たら、単なるドカンか、レンガと思うだろうが、私は結構発見することが出来た。 ラクチ遺跡(インカ時代の神殿、穀物倉庫、住居跡といわれ、スペイン軍に徹底的に破壊された)では、高温で焼け、泡状の気泡が表面についた土器片を発見した。多分スペイン軍による、焼き打ちの痕跡だろう。 シュスタニ遺跡では墨書土器(墨で書いたあとがある土器)のような黒い模様が入ったた土器片を見つけた。 ※途中(以下続く)
この稿平成19年3月22日記す(途中) |